Advanced Micro Devices(AMD)が今週、新たなメモリ技術とサーバチップ用ソケットの導入に先立ち、複数のOpteronプロセッサ製品を値下げした。
AMDの広報担当者Jane Kovacsによれば、Opteron 200シリーズとOpteron 800シリーズを構成する複数のプロセッサチップは、先週に比べて格段に安くなったという。なお、Opteron 200シリーズのプロセッサは2ウェイサーバ用として設計されており、Opteron 800シリーズのプロセッサは4ウェイサーバ用として設計されている。
各シリーズの最上位に相当するチップは、デュアルコアのOpteron 280とOpteron 880であり、その価格はそれぞれ34%、43%ずつ下がっている。その結果、1299ドルだったOpteron 280は現在851ドル、2649ドルだったOpteron 880は1514ドルという価格に設定されている。サーバベンダーが価格交渉を行い、公表価格と異なる価格で購入することがよくあるため、この価格は1000個ロットで購入する場合の参考価格である。なお、小売店で販売されるプロセッサの価格は、先の価格とは異なる。
AMDやIntelでは、従来のチップセットを置き換える新製品を発売する前に値下げを実施し、製品価格を下へスライドさせることが一般的になっている。
AMDは、2006年半ばまでにOpteronプロセッサでDDR2メモリをサポートすることを予定しており、このことは2005年秋に同社が開際したアナリストとのミーティングで明らかにされている。DDR 2は、AMDのチップで現在サポートされているDDRよりも高速に動作するが、同社はDDR 2への移行を先延ばしにしてきた。その理由は、同社が2005年に語ったところによれば、AMDのプロセッサチップが使用している統合メモリコントローラは、DDR2におけるより高いレイテンシ(データの待ち時間)に敏感に反応してしまうためだという。
また、新しいプロセッサチップをマザーボードに接続する際には、新たなタイプのソケットが必要となる。このソケットは、現行のデュアルコアOpteronプロセッサとの互換性がない。しかし、2005年11月に行われたアナリストとのミーティングでAMDの幹部が述べたところによれば、この新たなソケット技術によって、AMDのチップを採用したサーバのベンダーは、今後発売されるデュアルコアチップが使用するものと同じマザーボード上にクアッドコアOpteronプロセッサを装着させることが可能になるという。AMDはまた、今後発売されるOpteronプロセッサに仮想化技術「Pacifica」を導入する計画だといわれている。
チップセットベンダーであるSilicon Integrated Systems (SIS) は2月6日の週、「AM2」という、AMDが導入しようとしているソケットを用いて設計した一連のチップセットを発表した。SISによれば、これらのチップセットはOpteronプロセッサをサポートするが、主にデスクトップPC向けとして設計されているという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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