英国最大手のインターネットサービスプロバイダ(ISP)とBitTorrentソフトウェアの配布元企業は現地時間2月10日、共同で新しい高速映画ダウンロードサービスの試験を行うと発表した。
英国のブロードバンドプロバイダ最大手のNTLは、従来のダウンロード方式よりも低価格で映像コンテンツを提供する手段として、ファイル交換ソフトを使った新サービスをテストする。テストに際しては、CacheLogicと呼ばれる別の企業のデータキャッシング技術を使って、ネットワーク効率の改善を図る。
BitTorrentは、これまで映像の違法コピーを交換するために広く利用されてきた同社のファイル交換技術を映画製作会社やISPが合法サービスに利用するツールに変えたいと考えており、今回のNTLとの提携はその目標の実現に向けた第一歩といえる。
BitTorrentのAshwin Navin社長は「これまでBitTorrentプロトコルに関連するトラフィックがNTLのトラフィックの多くを占めていた」とした上で、「しかし過去には、著作権者、ISP、BitTorrentのいずれも、そこから経済的利益を得ていなかった」と語った。
両社によると、技術試験は2006年4月に開始され、夏の終わりまで続くという。Navinは、試験でどのようなコンテンツを使用するかについては発表を避けたが、NTLはケーブル企業であり、映像コンテンツの各種権利を保有していると語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果