ISPネットワークサービス企業の英CacheLogicの最新の調査結果によると、今世界中のファイル交換者が、新しいPtoP技術に殺到しているという。この動きは、米大手映画製作会社からの圧力から逃れるためのファイル交換者らの対応策であると見られる。
2004年の調査でCacheLogicは、大容量ファイルのダウンロードに最適化されたPtoP技術であるBitTorrentが、世界中のインターネットサービスプロバイダ(ISP)ネットワーク上のファイル交換トラフィック全体の半分以上を占めていると発表した。
同社は今回、PtoPトラフィックは依然として、ISPネットワーク上のデータトラフィックの大半を占めており、その割合は通常50〜70%に上ると述べた。しかし、BitTorrentの人気はすでにeDonkeyのそれを下回っているという。eDonkeyはBitTorrentと競合するPtoP技術で、BitTorrentに比べてコンテンツの検索能力に優れている上に、同等の高速ダウンロード機能を備えている。
CacheLogicが、同社のクライアントであるISPのネットワーク上のトラフィックを対象とした広範な調査を実施したのは今回が2回目だ。今回の調査結果は、ファイル交換が全世界のオンライン上で、依然として強い勢力を維持していることを示している。
同社によると、2004年末時点では、世界中のネットワーク上のデータトラフィック全体に占めるPtoPトラフィックの割合は6割だったという。
eDonkey の人気が上昇したのは、BitTorrentのハブに対する映画製作会社の法的攻撃が大々的に報じられてからだ。映画製作会社の法的攻撃により、BitTorrentを利用していた多くの人気サイトが閉鎖に追い込まれた。全米映画協会(MPAA)はeDonkeyのユーザーも標的にしているが、eDonkeyのネットワークにはまだBitTorrentほどの知名度はない。
Parkerによると、eDonkeyも世界中の多くの国々で現地の言語に翻訳されており、それにより、海外での普及が進んでいるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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