アリゾナ州フェニックス発--あるベンチャー企業が、携帯電話で写真を撮るユーザー向けに、携帯電話とPCとの間の同期を容易に行える技術を発表した。同社によると、この技術をバックエンドシステムに応用することで、あらゆる種類のビジネスアプリケーションのデータも瞬時に同期できるようになるという。
カリフォルニア州パロアルトに本拠地を置くSharpcastは、当地で開催中の「DEMO 2006」カンファレンスにて、写真データの同期サービスを発表した。このサービスは、あらゆる意味で多くの来場者の関心を集めた。
この技術は、ユーザーがPocket PCベースのカメラ付き携帯電話で写真を撮れば、自動的にウェブに掲示できるよう設計されている。同社の創業者兼最高技術責任者(CTO)Ben Strongによると、必要な操作はボタンを1度押すだけという。
Sharpcastの技術では、撮影した写真に対し、キャプションの追加などの変更を加えることもできる。ユーザーは、携帯電話の専用アプリケーション上でも、ウェブサイト上でも操作することができ、その更新内容は自動的に同期される。
Strongによると、この技術を開発した背景には、複数の端末やコンピュータを持つユーザーの写真コレクションがばらばらにならないようにしたいという思いがあったという。
Sharpcastのソフトウェアがもたらす真の価値はこれだけではない。その理由は、このソフトウェアは、こうした同期の自動化を、さまざまなデバイス上に保存されるあらゆる形式のアプリケーションデータでも実現できるからだ。
Strongは一例として、ユーザーがPocket PCを使ってExcelの表計算に変更を加えた場合、コンピュータ上のExcelにも変更が反映されることを挙げた。同じことがOutlook、Wordなど、他のアプリケーションでも可能だと同氏は述べる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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