Pro版ならではの機能はいくつかあるが、そのうちの一つが「予定表作成・編集」機能だ。アイデアマスターProでは、個々のノード、あるいはファイル全体に、予定表を埋め込むことができる。作業の進捗管理には大いに役立つ機能だ。
自分では分かっているつもりでも、頭のなかだけではうまくいかないことも多い。視覚的に全体の予定を把握することはビジネスを効率よく進めることにつながるだろう。特に長期間のプロジェクトや大勢の人がかかわるプロジェクトの場合、スケジュール管理は非常に重要になってくる。遅れは早期に発見し、影響を最低限にとどめる、そういった効果も期待できる。なお、予定表の作成・編集ができるのはPro版だけだが、アイデアマスターや「アイデアマスタービューア」(無償配布しているソフト。アイデアマスター/アイデアマスターProで作ったファイルの閲覧・印刷ができる)でも予定表の閲覧はできる。
もう一つ特徴的な機能が、「プレゼンテーション」機能だ。タイトルバーやウィンドウなどを非表示にして、マップだけを全画面表示し、ページを切り替えながら見せる機能だ。ページを切り替える時の表示効果も設定できる。PowerPointなどのファイルに出力することなく、アイデアマスターPro単体で、簡単なプレゼンテーションが行える。
また、Pro版だけに付いている機能として画面キャプチャー機能があげられる。アイデアマスターのファイルの中から必要な部分を切り出して、画像として出力することができる。ワープロ文書やプレゼン資料などに、画像として貼り込みたいときに重宝する機能だ。BMP、GIF、JPEG、PNG形式での出力が可能になっている。
このように、アイデアマスターおよびアイデアマスターProを利用することで、頭の中の考えを整理し、視覚的に分かりやすく、構造的に矛盾なくまとめ、作業を効率化することが可能になる。
アイデアマスターを利用するもう一つのメリットは、アイデアという知的財産のアーカイブ(保管庫)として活用できるということだ。ある程度長い期間をかけて取り組んでいるテーマの場合、「このテーマで資料を作るのは何回目だろう?」と自答することがある人は少なくないはずだ。ビジネスや研究の現場では、一つのテーマについて何回も練り直したり、文書を作ったり、プレゼンテーションを行うことが多い。元となるテーマは同じでも、目的や相手によって、切り出し方が異なってくるため、“同じテーマで似たような資料・文書を何回も作成する”という状態になる。そうした時に過去に作成したアイデアマスターのファイルを見てみれば、それから再度資料を作るということに活用することもできるだろう。
こうした点を含めて、アイデアマスター/アイデアマスターProは、知的生産作業を効率化するという意味で、あなたを助けてくれる優秀な助手となりうるソフトと言えるだろう。企画書やプレゼン資料作成、論文執筆に悩んでいるような人におすすめだ。
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