ブレードサーバでは、管理機能が重要な役割を担っている。管理機能があることで、ブレードサーバは、シャーシ内に実装されるブレードが持つ以上の能力を発揮することが可能になる。たとえば、一部のブレードサーバが備える高度な管理機能は、あるブレードで問題が発生した場合、そのブレードから他のブレードにタスクを移動できる。
BladeCenter Hに詳しい情報筋によると、同製品には新しい管理機能が搭載される見通しだという。この新型シャーシはさらに、2006年に登場するアップデート版「BladeCenter T」のベースにもなる見通しだ。BladeCenter Tは、通信業界向けにカスタマイズされ、より過酷な温度下でも動作するモデルになるという。
IBMはさらに、BladeCenterシャーシの第1および第2世代に収容可能な「JS21」という新型ブレードサーバも発表する見通しだ。JS21は、デュアルコアの「PowerPC 970MP」を搭載している。同チップは、2.5GHz版がAppleの現行PowerMac G5システムに搭載されている。
IBMのブレードは、Advanced Micro Devices(AMD)やIntelの複数のx86チップにも対応するようになる。Intelのチップには、ノートPCに採用され、主力のXeonプロセッサより消費電力が少ないCore Duo(開発コード名「Yonah」)プロセッサがベースの「Sossaman」モデルも含まれる。
バックプレーンの強化
IBMによると、新しいBladeCenterには高速な「バックプレーン」も採用されるという。バックプレーンは、ブレードを他のブレードや、シャーシに搭載可能なネットワーク用モジュールとリンクするための通信チャネルである。
新しいバックプレーンは、高速ネットワーク規格4x InfiniBandが実現する10Gbpsのデータ転送速度をサポートしている。10Gbpsのイーサネットスイッチも2006年中に登場予定だ。
既にBladeCenterのネットワーキングパートナーとなっているCisco Systemsも、4x InfiniBandスイッチによってIBMとの関係を強化する見通しだ。Ciscoはこの件に関するコメントを控えている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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