サイバーエージェントの子会社で、EC事業を展開するネットプライスは1月19日、電通と資本・業務提携契約を、またサイバー・コミュニケーションズ(CCI)と資本提携契約を結ぶことを決議し、同日付で契約締結した。また、ネットプライスは本契約に先立ち、第三者割当増資による新株式を発行することを取締役会で決議した。電通およびサイバー・コミュニケーションズが増資をを引き受ける。
ネットプライスは、携帯電話およびパソコンからアクセス可能なインターネットサイト上での通信販売事業を展開しており、特に携帯電話を利用したモバイルインターネット上でのショッピングサービスにおいては、国内トップクラスの売上高を誇る。
この業務提携により、ネットプライスと電通は、マスメディアやインターネットなど、幅広いメディアと連動したEC事業を新たに共同で開発し、テレビをはじめとするマスメディアに対して具体的に提案していくことで両社の事業拡大を目指す。また今後は、事業推進のための合弁会社設立も視野に入れた協議を両社で開始する。ネットプライスとCCIは、今後協業についての具体的な協議を進めていく予定だ。ネットプライスでは、資本提携で得た資金を、今後のM&Aを含めた新規事業の開発などに積極的に投資していくとしている。
新株式発行要領は、発行新株式数が普通株式5000株、発行価額は1株46万8000円、発行価額総額23億4000万円、資本組入額が1株23万4000円となる。割当株式数は電通が3000株(2.7%)、サイバー・コミュニケーションズが2000株(1.8%)となっている。
また、ネットプライスを連結子会社として保有するサイバーエージェントは1月19日、ネットプライス株式の持分変動により特別利益が発生したため、昨年12月15日に公表した2006年9月期(2005年10月1日〜2006年9月30日)連結の業績予想を上方修正した。今回の業績予想修正による配当予想の修正については、「持分変動益のため修正しない」としている。
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