Joyは当時、AT&TのUnixを進化させて「Berkeley Software Distribution(BSD)」を開発した人物として有名だったが、初期にはこの評判が顧客集めに大いに役立ったという。McNealyは創業間もない頃、注文の電話を4、5本同時にさばいていた時にあった次のようなエピソードを紹介した。
顧客:「Bill (Joy)がお宅の会社にいるんだって?」
McNealy:「ええ、そうです」
顧客:「何でもいいから2つ欲しい・・・。ところでお宅は何を売っているの?」
McNealyはそのほか、Unixの「vi」エディターを使って、同社初の経理処理用プログラムを書いた。ただし、同氏ははじめSunの製品ではなくOnyxのシステムを使っていたという。同氏はまた、不良品を見つけ出すために「耐熱テスト」を行い、空調を止めた部屋でオーバーヒートに耐えられないマシンを見つけていたという。
McNealyによると、Sunで最初に営業を担当したのはGageだったが、同氏は見込み客との話の内容をピンク色の紙片に書き留めておき、顧客に電話をかけ直す際には、「その紙片をタイムゾーンに沿って並べ換え、左から右へと順番に処理していった」(McNealy)
Gageのこのやり方をみてJoyは目を回した。「時々、Johnはすべての紙片を集めて、くずかごに放り込み、そして『もし本当に重要なら、顧客のほうから電話してくるだろう』と言ったものだった」(Joy)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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