サムスン、韓国のモバイルWiMAX対応端末をCESで展示

永井美智子(編集部)2006年01月10日 10時00分

 Samsung Electronicsは、米国ラスベガスで開催されたデジタル家電関連の展示会「2006 International CES」において、韓国版のモバイルWiMAX「WiBro」対応の携帯電話端末を出展した。

 WiBroはIEEE 802.16をベースにした韓国独自の高速通信規格だ。周波数帯は2.3GHzを利用する。2006年中に商用サービスが始まる予定だ。

 今回CESで展示されたのは、2.8インチのTFT液晶を搭載したスライド式の「SPH-M8000」と、折りたたみ式の「SPH-H1000」。いずれもフルキーボードを搭載している。

 SPH-M8000はOSにWindows Mobile 2003 Second Editionを、CPUにIntelのPXA 272 520MHzを採用した。VoIP機能やテレビ電話機能のほか、複数の人に同時に音声や動画、データファイルなどが送れるPush-to-All機能などを備えたビジネス向け端末だ。

 SPH-H1000はディスプレイ部分が縦横のどちらにも開くのが特徴。2.2インチのTFT液晶とウェブブラウザを搭載し、VoIP機能を備えている。

 モバイルWiMAXは携帯電話を補完する技術として、携帯電話事業者が注目している高速の無線通信規格だ。通信速度は15Mbps程度で、高速移動中でも通話が途切れない。携帯電話は周波数帯が限られていることから、都市部などの電波利用が逼迫しやすい地域で携帯電話とモバイルWiMAXを組み合わせたサービスを展開しようとKDDIやイー・モバイル、BBモバイルなどが計画している。

スライド式のWiBro端末「SPH-M8000」


折りたたみ式の「SPH-H1000」。写真はディスプレイ部分を横に開いた形だが、縦に開くこともできる。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]