世界最大のビデオゲームメーカーであるElectronic Arts(EA)は米国時間20日、多くの投資家が恐れていたことを発表した。同社では、年末商戦の販売が不調だというのである。
同社の最高財務責任者(CFO)Warren Jensonは20日、アナリストや報道関係者向けに開催した電話会議の席上で、第3四半期(12月30日締め)の売上と利益が予測を下回りそうだと述べた。同社はまた、2006年3月に終了する2006会計年度の通年の業績についても、当初の予測値に達しないとの見通しを示した。
EAが業績の軟調であると発表するのは、ここ最近を振り返っても今回が初めてではない。同社は2005年1月と7月にも、売上が振るわず、利益が減少したと述べている。もっとも、同社のベストセラーであるアメリカンフットボールゲームの最新作『Madden '06』は今秋、業界の売上を牽引するヒットとなっている。
Jensonによると、北米や欧州地域におけるMicrosoftの次世代ゲーム機「Xbox 360」の売れ行きは発売当初好調だったが、今ではその販売も落ち着いてきているという。EAでは現在、XboxやXbox向けゲームの販売が期待通りには推移しなさそうだと予想している。
Jensonはさらに、ソニーが2006年春に次期製品「PlayStation 3」の販売を開始することに触れ、そのため多くの消費者が現行の「PlayStation 2」やXbox用のゲームを買い控えているとも指摘した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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