「iPod」のアクセサリを専門にするDigital Lifestyle Outfitters(DLO、本社:ノースカロライナ州)は米国時間15日、ライバルであるBelkinのFMトランスミッタ「TuneBase」を巡り、同社に対して特許侵害訴訟を起こしたことを明らかにした。
DLOは、ノースカロライナ州中部地区連邦地方裁判所に提起したこの裁判のなかで、Belkin製のFMトランスミッタと充電器がDLOの親会社Netalogが保有する特許を侵害している、と主張している。同訴訟は、Belkinに対する損害賠償支払いと販売差し止め命令を求めている。
Belkinの関係者から訴訟に関するコメントを得ることはできなかった。
今回の訴訟問題は、iPodのアクセサリ市場が急成長するなかで発生している。同市場は、業界全体で最大5億ドルの売上を達成すると予想されている。Apple Computer自身も、さらなる利益拡大を目指し、2005年になって「Made for iPod」プログラムを投入してきた。これは、販売される認定アクセサリから同社がロイヤリティーを徴収しようというもの。同社では、ドックコネクタ経由でiPodと電気的に接続するすべてのデバイスに対し、同プログラムへの参加を義務づけている。
Netalogの社長Jeff Gradyは声明のなかで、「Netalogは、独自の新製品を顧客に提供すべく日々努力を重ねており、革新的な製品を誇りにしている。同時に、あらゆる侵害行為から自分たちの知的財産を守るため、必要な場合は最大限の努力を払う」と述べた。
DLOは同15日の声明のなかで、Griffin Technologyの製品「RoadTrip」がNetalogの特許を侵害したとし、2004年9月に別の訴訟を起こしていたことにも言及した。同社によると、開示手続きは完了しており、裁判は来年開始予定だという。
一方のGriffinは、DLOの特許もGriffin製品に対する特許侵害の訴えも無効だとの考えを示した。Griffinは声明のなかで、「特許が無効であり、侵害されるものでない、との趣旨を申し立てるべく2004年にNetalogを提訴した。その立場から裁判の却下を求める申請も行っており、現在は同裁判所がこの申請を検討中だ」と述べた。
Griffinはさらに、「DLOは、われわれのシニアマネージャを密かに引き抜きながら、同時期に今回の訴訟を起こした。この件については、現在別の訴訟で争っている」とも語っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス