Intelが2005年に抱えていた問題の一部は、魅力的な新製品を欠いていたことだった。同社は、1月に一連のノートPC用チップを投入したことを除くと、この12ヶ月間を通じて、それほどたくさんの製品をリリースしてこなかったと、同社のある幹部は指摘している。Intelがリリースしたデュアルコアチップは、シングルコアバージョンと非常によく似たもので、大きな違いは2つのチップが真っ二つに分かれていない程度だった。
Yonahともう1つのノートPC用デュアルコアチップ「Presler」は、2006年前半に登場する予定で、またサーバ、ノートPC、デスクトップ用の完全に新しいチップファミリーは同年後半の登場予定となっている。なお、Intelは65ナノメートルチップの製造にも既に着手しているが、これに対してライバルのAMDでは来年後半以降に同プロセスのチップ製造に取りかかることになっている。
Intelは、Yonahの技術的な詳細に関する新たな情報を明らかにしなかったものの、Viiv PCの構成についてはその一部を明らかにした。Viiv PCには、Yonah、デュアルコアのPentium D、Pentium 4 Extreme Editionのいずれかが、それぞれに対応するチップセットとともに搭載されることになる。
IntelとPCメーカー各社が売り込みたいと考えているものの1つに「QuickResume」という機能がある。QuickResumeのついたPCではボタンを押すだけでPCが動作可能な状態になる。「これがあれば、もうPCの電源を入れて立ち上がるまで待つ必要がなくなる」と、Viiv担当の技術プログラムマネージャ、Merlin Kisterは述べている。
Intelは、PCの電源を落とさないというやり方で、長い起動時間を省略することを実現した。Viiv PCでは、ユーザーが「オフ」のボタンを押すとすぐに音声と映像が消える。これは家電製品の電源が簡単に入ることと同じ理由だと、Kisterは付け加えた。
Viiv PCにはRAID機能も搭載されるため、ユーザーはデータを2重あるいは4重にバックアップできるようになる。また、2006年の後半にはViiv PCに2つのソフトウェア--「Intel Hub Connection Technology」と「Viiv Media Server」が付属するようになり、家庭内ネットワークの構築や周辺機器との接続が簡単に行えるようになると同社の幹部らは説明した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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