Salesforce.comは米国時間12日、顧客が導入前に自社アプリケーションをテストできる新サービス「Salesforce Sandbox」を発表した。
同社のマーケティング担当シニアバイスプレジデントPhil Robinsonによると、Salesforce Sandboxは、顧客が開発やテストを行えるように、アプリケーションのコピーをオンラインで提供するサービスだという。
このサービスは、Salesforceのサービスの上に構築されるアプリケーションだけを対象としているとRobinsonは述べる。また、Salesforceの「AppExchange」を利用して顧客が構築したカスタムアプリケーションも、サービスの対象となる。
同サービスは、大企業が新しいソフトウェアが想定通りに動くかどうかを調べる際に、従来から利用している開発/テスト用環境の概念を真似たものだ。違いは、Sandboxの場合は、Salesforceのサーバ上に環境を複製することだ。「われわれがサービスとしてホスティングするのは、顧客の開発システムとまったく同じ環境だ」とRobinsonは説明する。
Yankee GroupのアナリストSheryl Kingstoneは、大企業が使い慣れているテスト環境をオンラインで提供することは、software-as-a-service(ソフトウェアをサービスとして提供する)事業を拡大して、大規模顧客に訴求する戦略をとるSalesforceにとって重要だと述べる。
Salesforceによると、このサービスは2006年1月末までに提供が開始される見込みで、以下の2バージョンで展開するという。1つ目は、企業がアプリケーション、カスタマイゼーション、統合ソフトウェア、データをすべて複製できるというもので、価格は1ユーザーあたり月額25ドル。2つ目は、アプリケーションのみを複製できるもので、データは対象外となるバージョンだ。この場合の価格は、1ユーザーあたり月額18ドルという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス