フジとTBS、電通株を3万株ずつ追加取得し資本関係を強化

岩本有平(編集部)2005年12月01日 21時38分
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 フジテレビジョンと東京放送(TBS)は12月1日、それぞれ電通の株式を3万株ずつ取得したことを発表した。取得金額は両社とも明らかにしていないが、前日の電通株価の終値32万3000円から単純に計算すると、3万株で96億9000万円となる。

 フジテレビでは株式取得の理由を「電通との事業協力関係の一層の強化を図るため」としており、東京証券取引所の立会外取引(ToSTNeT-1)にて電通の普通株式3万株を取得したと発表している。これによりフジテレビが所有する電通株式総数は、すでに所有する株式を含め普通株式3万8000株となり、所有比率は電通発行済株式の1.37%となる。なお、フジテレビは電通との間で業務提携委員会を設立したことを明らかにしている。

 また、TBSでは「2005年8月31日の(電通を引き受け先とした)増資以来、両社間で業務提携検討委員会を設置している。今回、具体的な業務提携の内容についての覚書を締結したため、株式を取得しパートナー関係を強化する」としている。TBSが所有する電通株式総数は、すでに所有する株式を含めて普通株式4万株となり、所有比率は電通発行済株式の1.44%となる。

 TBSが発表した覚書の内容は以下の通り。

  • 地上波デジタルのデータ放送に関して、番組に連動した商品販売のビジネススキームを共同で作成
  • テレビ番組とイベント、ゲーム、DVDなどを組み合わせたアミューズメント系の規格を共同で推進
  • FIFAワールドカップに連動した大型スポーツ企画を共同で開発
  • 展覧会など大型文化事業への共同出資

 また、電通の第2位の株主である共同通信は12月1日、所有する電通の発行済株式29万4888株のうち、6万株を売却している。このことから、フジテレビとTBSへの株式の売り手は共同通信である可能性が高い。なお、共同通信の大株主順位は第2位と変わらない。

 なお、12月1日の電通の株価は、2社の株式取得の影響もあり買いを集めており、終値は前日比1万5000円高(4.64%高)の33万8000円となった。

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