電通、米ネット広告会社と合弁会社を設立--検索連動型広告を自動化

藤本京子(編集部)2005年09月08日 13時43分

 電通は9月8日、米24/7 Real Mediaとの合弁により、検索エンジンマーケティング(SEM)事業を専業とする「株式会社24-7 Search(トゥエンティフォーセブンサーチ)」を設立、10月1日より営業を開始すると発表した。

 24/7 Real Mediaは、米国をはじめとする世界12カ国にて、SEM事業、アドネットワーク事業、アドサーバ事業を中心に事業を展開する総合ネット広告会社だ。同社は、SEM最適化システム「Decide DNA」を用いて、検索連動型広告などの入札作業を自動化している。

 Decide DNAは、複数の検索連動型広告の掲載順位や入札状況を一元管理できるほか、資料請求率や購買率などの効果指標に影響する要因を分析し、その結果に基づいて広告原稿を変更するといったようなルール設定もできる。また、広告主サイトのコンテンツ情報を取り込み、検索キーワードや広告原稿に転用することも可能だ。

 新会社24-7 Searchは、資本金が4億円で、出資比率は24/7Real Mediaが51%、電通が49%となる。現在24/7 Real Mediaでアジア事業プレジデントを務めるジョン・ジェウ氏が代表取締役に就任し、約10名の従業員でスタートする予定だ。

 電通総研では、日本の検索連動型広告市場が2005年には約590億円程度となることを見込んでいる。こうした状況下で電通は、「現在われわれが取り扱うすべてのSEM関連業務を、Decide DNAを持つ24-7Searchに集約する。今後は従来の広告主以外や他の広告会社にもサービスを提供し、SEM市場における競争力の強化を図る」としている。

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