IPOに向けて準備中のフラッシュメモリメーカーSpansionは、前四半期の損失を発表する予定だ。同社の主要株主であるAdvanced Micro Devices(AMD)が米国時間28日、明らかにした。
AMDが米証券取引所委員会(SEC)に提出した書類によると、フラッシュメモリ事業は活況を呈しているが、同社のメモリ部門子会社であり、富士通との合弁会社でもあるSpansionは第4四半期、営業損失を計上する見通しだ。損失金額については、同書類でも明らかにしていない。
AMDでは、損失計上の主な原因として、テストプロセスの制約により製造施設がフル稼働していなかったことを挙げている。
SECに提出した書類で、AMDは、「Spansionの製造施設は、完全な状態で稼働していない。原因の1つに、同四半期中に受注していたフラッシュメモリの一部について、同社のテストプロセスに制約が生じていたことが挙げられる」と述べている。
AMDによると、Spansionはテスト機器を追加することで対応するという。
出荷数ベースでは、フラッシュメモリ「MirrorBit」などの好調により、15%増となったとAMDは述べている。しかし、フラッシュメモリ全体の平均販売価格が3%減少しているという。
Spansionは、電子機器向けのフラッシュメモリを製造している。同社製品は、USBメモリ、MP3プレイヤー、デジタルカメラ、携帯電話などの端末でコードの保存に広く使われている。
同社はIPOに向けて準備を進めており、先日クラスA株式の発行数を3920万株に増加している。それ以前の予想発行数は3530万株だった。アナリストらは、SpansionのクラスA株価を1株当たり16〜18ドルと予想している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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