最新調査によると、インターネット広告販売の回復基調は依然として続いており、9月には四半期最高記録の31億ドルを達成したという。
業界団体のInteractive Advertising BureauがPricewaterhouseCoopersと協力して実施した調査によると、ウェブ広告販売はこのままいくと2004年を960万ドル上回り、年間120億ドルを超えるという。
第3四半期売上は、前年同期に比べ33.9%増を記録し、ドットコム不況で一度は急落した市場が持ち直してから、ほぼ連続12カ月黒字成長を続けている。また、9月締めの同四半期売上は、第2四半期売上29億ドルを4.7%上回った。
インターネット広告業界が黒字に転換したことに最も大きく貢献したのは検索エンジンと連動したマーケティングで、これは昨年の売上のほぼ半分を占めていた。しかし、従来の広告主が販促キャンペーンにウェブを利用するようになっているため、スポンサー付き広告やCMのような広告も牽引役となっている。
両調査会社は、売上が伸びた理由として、消費者の間にインターネットが広く普及したことや、広告主にとってウェブ広告の費用効果が高いことを挙げている。
「インターネット広告が引き続き好調な理由は、部分的には、宣伝/マーケティング活動やブランド確立に要する時間を短縮できるというこのメディアのユニークな性質にあり、従来の広告主にとってより魅力的なものになっている」と、PricewaterhouseCoopers顧問サービスディレクターのPete Petruskyは声明のなかで述べた。
PwC監査パートナーのDavid Silvermanは「第3四半期の実績はこれまでのうちで最も印象的なものだ」と付け加えた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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