「携帯電話をもっとオープンに」--端末の自作に励む開発者の苛立ち - (page 2)

John Borland(CNET News.com)2005年11月16日 09時59分

 ワシントン州シアトルを拠点に活動するモバイル機器の開発者で、やはり携帯電話の自作に取り組むCasey Halversonにも同じ不満がある。市販の携帯電話は、開発者がハードウェアと直接やりとりする基盤レベルのソフトウェアを書くことができない。そのため、一部のプログラミングについては不可能もしくは非常に開発効率が悪いという。

 「携帯端末の開発に取り組む人が増えれば、閉じたシステムの壁にぶつかることになると思う。今のところ、このような作業をするのは改造ファンに限られているが、将来的にはこのような人たち向けに何らかのオープンプラットフォームが登場する可能性もある」(Halverson)

電話通信事業者の反応は

 ただし、このような考えが近い将来主流になる可能性は低いだろう。市場では、カメラ、音楽再生、テレビ視聴などの機能を搭載した低価格の携帯電話がどんどん増えている。自作キットがマニア以外の多くのファンを引きつける可能性は低い。

 しかし、技術の周縁部で生まれた革新的な技術が、時間の経過に伴って主流になる場合もある。Steve WozniakとSteve Jobsが作り上げたApple初のコンピュータは、デスクトップコンピュータ革命の土台になった。また、1980年代に登場した不安定なダイヤルアップ接続の掲示板システムは、今日ほぼ世界中を網羅するインターネットアクセス網へと進化した。さらに、大学の学生寮で開発されたP2Pプログラムは、世界最大のメディア企業各社のビジネスを変貌させた。

 コンピュータと同じように、オープンでプログラマブルな世代の携帯電話は、携帯電話事業者には不評かもしれない。彼らは、自社のネットワークと提携携帯電話機を掌握することで利用料金を徴収し続けているからだ。音楽業界も、ネットワークの規制が厳しく著作権侵害がより困難なこともあり、携帯電話経由で楽曲を販売するというアイデアが気に入っている。

 大手電話通信事業者の大多数は、ハードウェアをハッキングするこのような活動にまだ注目していない。Cingular Wirelessの広報担当は、どの携帯電話ラジオでも、電話網を利用するには連邦通信委員会(FCC)と電話通信事業者自身からの承認が必要であることを強調しつつも、同社がこうした実験を支持することを明らかにした。

 Cingularの広報担当Clay Owenは、「われわれは、市場の競争と革新を奨励する。監督機関の適切な承認さえ下りれば、こうした実験は素晴らしいことだ」と語っている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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