Borland Softwareは、同社の新しい社長兼最高経営責任者(CEO)としてTod Nielsenを任命した。継続的に赤字を計上したことの経営責任をとり、元社長兼CEOのDale Fullerが同職を辞任してから、4カ月が経過していた。
Nielsenは最近まで、Oracleでデータベースおよびミドルウェア事業担当シニアバイスプレジデントを務めていたが、その期間は半年にも満たなかった。それ以前の2001年から2004年8月まではBEA Systemsに勤務し、同社を退職する頃にはチーフマーケティングオフィサーの任に就いていた。また同氏は、12年間務めたMicrosoftで開発担当の幹部を務めた経験ももつ。
Borland会長のWilliam Hooperによると、Nielsenは、開発ツール市場に関する知識と管理経験の豊富さを理由に選出されたという。Nielsenは今週、サンフランシスコで開催されるBorland開発者向けカンファレンスにて基調講演を行う予定だ。
2005年7月に同社は第2四半期の業績を発表し、予想を上回る損失額を計上したことを明らかにした。これを受け、同社を6年間にわたり率いてきた当時の社長兼CEO、Dale Fullerが同職を辞任した。そしてようやく今回、Borlandの新しいトップが発表される運びとなった。当時、同社はScott Arnoldを暫定CEOに任命したが、ArnoldはBorlandを退社する予定だとBorlandは述べる。
アナリストによると、Borlandはその収入源をスタンドアロンの開発ツールから開発関連ソフトウェアのパッケージ製品に移行しようと奮闘しているところだという。
同社はモデリングやテスト、コード記述のためのツールなど、幅広い製品を組み合わせたパッケージ製品を開発してきたが、IBMやMicrosoftといった強力なライバルとの競争にさらされている。
さらに、スタンドアロンの開発ツールJBuilderの売上も、オープンソースのEclipseに侵食されつつあるとアナリストは言う。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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