アプリケーションホスティング会社のNsiteは米国時間8日にも、自社のセールスアプリケーションをカスタマイズするツールを発表する計画だ。同社によると、このツールは、ウェブ開発技術のAJAXを多用したものになるという。
Nsiteが提供を予定しているのは、「Nsite Channel Management」「Nsite Quote Management」という2種類のセールス関連アプリケーションだ。
Nsiteはリリースの一環として、ユーザーが自社サービスをカスタマイズしたり、既存サービスのライブラリから新しいサービスを作成したりできるソフトウェアツール「Web Services Builder」も提供する。これは、ソフトウェアプログラマというよりもビジネスアナリストを対象としたビジュアルデザインツールである。
ユーザーは、Web Services Builderを利用してAJAXベースのインタラクティブなアプリケーションを構築できる。AJAXはインタラクティブなウェブページを構築するためのウェブ標準技術のセットである。Web Services BuilderはJavaScriptコードを自動生成するほか、サードパーティ製のアプリケーションとの接続を管理する。
Google Mapsなどの一般ユーザー向けアプリケーションが登場し、人気を博したことを受け、AJAXアプリケーションへの注目は高まっている。NSiteのCEO、Bob Jandroによると、企業はAJAXを利用してアプリケーションを作ることで、ウェブのフロントエンドにおけるインタラクティブ性を強化できるほか、サーバのデータとも容易に接続できるようになるという。
「カスタマイズのし易さと、機能の多様性を実現することは、(業務アプリケーションホスティング分野において)克服が難しいとされる最後の障害だった。AJAXはこれを容易に実現するための技術だ」(Jandro)
Nsiteと同様のセールスアプリケーションを提供するSalesforce.comも、AJAX技術を使って構築された複数のソフトウェア開発支援ツールを提供している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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