デジタルガレージとぴあ、カカクコムは、3社による合弁会社「株式会社WEB2.0(仮称)」(ウェブツーポイントオー)を11月15日に設立する。
資本金は5000万円で、出資比率はデジタルガレージが76%、ぴあが14%、カカクコムが10%となっている。また、代表取締役社長にはデジタルガレージ代表取締役CEOの林郁氏が就任する。
WEB2.0は、ウェブサイトから今まさにメディアで起こっていることを伝える「Live Web Japan」をコンセプトに展開し、エンターテインメント分野やPC、家電分野のコンテンツやサービスを集約する。WEB2.0という社名について、デジタルガレージは「(デジタルガレージ共同創設者で顧問の)伊藤穣一氏もFOO(Friends of O'Reilly)Campに参加しているが、そこで言われている『Web 2.0』(関連記事)に基づいたサービスの提供を目指している」と語った。
カカクコムやぴあといった、一見Web 2.0から遠いと思われるサービスについても、「個でサービスを提供するのではなく、(APIの公開などにより)サイトの垣根を越えて連携するサービスを提供していく」(同社)という。そして、他社のサービスとの連携も検討している。
事業内容はデジタルガレージが100%出資するテクノラティジャパンのブログ検索技術を利用した新しいポータルサイト「PingKing(仮称)」の開設のほか、カカクコムの価格情報やぴあのチケット情報をユーザーが自由に利用できるよう、WebサービスのAPIを公開する。収益はPingKing上での広告販売やマーケティングデータの販売、法人向けのAPI提供などから得る予定だ。
PingKingではPCや家電、ミュージシャンなどユーザーが関心を持つテーマについて書かれたブログを自動で収集して一覧で表示させる。また、それと同時にテーマに関連する製品やイベントを紹介してECサイトへ誘導し、商品の購入を促すことも考えている。たとえば、あるPCに言及したブログの記事リンクなどを数件表示し、その右側にはそのPCの価格情報を表示して、販売サイトへ誘導するといった具合だ。
デジタルガレージでは「All Aboutはその道のプロが商品を紹介するといったサービスだが、PingKingはその道のプロをブログから自動で探してくれるサービスになる」と説明する。同サービスは来年1月頃までに開設される予定で、3月末から4月頃には本格的な運用を開始する見込みだ。
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