オリコンは10月26日、同社の運営するエンターテインメントポータルサイト「ORICON STYLE」をリニューアルし、映像番組や音楽番組を中心とした「WEBブロードキャスティング」を本格的に展開すると発表した。
WEBブロードキャスティングは、Windows Media形式で配信されるオンデマンド型のストリーミング番組だ。番組の最初に15秒の動画広告を配信することで、ユーザーは無料で配信番組を視聴できる。番組の内容は、最新のヒット曲を紹介する音楽情報番組「オリコンTOP20」、韓国SBSテレビで放送されている音楽番組「キム・ユンアのミュージックウェーブ」、新人お笑いタレントのライブ映像などをウェブ用に編集した「オリコンお笑いPower Next」などだ。
「ユニークユーザー1000万人をめざす」とオリコン社長の小池氏 |
こうした動画配信に加え、音声のみでオリコン最新シングルチャートベスト40を紹介する「オリコンTOP40」も提供される。オリコンTOP40は、ポッドキャスティングにも対応しており、ダウンロードして音楽プレーヤーでの再生も可能だが、番組内容はナレーションのみで、音楽は含まれていない。
オリコン代表取締役社長の小池恒氏は、「オリコンは音楽文化の発展に貢献し、一曲でも多くのヒット曲を作るのが役目だ。そのためには、最新ヒット曲や旬なアーティストの歌や映像、インタビューなどをどんどん配信し、最高の音楽番組を提供したい」としている。
ただし、小池氏もインターネットで音楽コンテンツを配信するにあたっては、著作権や肖像権など権利関係の処理が複雑だということは認めている。同社では、ウェブ配信用のプロモーションビデオも用意するとしているが、現在配信が認められている楽曲はオリコンTOP40にランクインしている楽曲の約半数に過ぎないという。しかし小池氏は、「オリコンの趣旨に賛同するレコードレーベルも増えてきている。ORICON STYLEでヒット曲を生み出せることがわかってもらえれば、さらに配信可能な楽曲も増え、1カ月以内にはTOP40にランクインする楽曲の大半を番組内で配信できるようになる」としている。
また今回のリニューアルでは、個別のアーティストの情報がまとめて入手できる「アーティスト情報ページ」を用意する。NTTレゾナントとの提携の下、アーティスト名を検索するとアーティスト情報ページが表示されるようになる。同ページには、アーティストのプロフィールやオリコンランキングデータのほか、これまでのリリース情報、ダウンロード購入が可能な楽曲リスト、インタビュー記事およびインタビュー映像などがまとめて表示される。
現在ORICON STYLEの月間ページビューは、トップページが800万、ランキングページが1800万、音楽やニュースチャネルなどのエンターテインメントページが2500万となっており、ユニークユーザー数は214万人だという。小池氏は、今回のリニューアルでコンテンツの充実と更新頻度の向上を図り、「2006年3月にはユニークユーザー数を1000万人まで増やす」としている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」