巨大スクリーンでページを「めくる」--米美術館、新技術を使い情報を提供 - (page 2)

Alorie Gilbert(CNET News.com)2005年10月26日 16時39分

 スクリーンは、美術館内の中央玄関ホール内にある無料開放空間、Kimball Education Galleryに設置されている。ほとんど何も無い部屋に、高さが床から天井まであるガラス製巨大スクリーンが4つ置かれ、双方向プレゼンテーション用のタッチスクリーンとして機能している。スクリーンに映し出されるのは、17世紀から20世紀までのアメリカ絵画と、アメリカ、アフリカ、オセアニアの先住民による芸術品を中心とするde Youngの主な所蔵品に関する情報である。

 天井から投影された画像は、ガラススクリーン内部から映し出されているように見える。スクリーンはタッチパネルになっていて、来館者は「アフリカ美術」「20世紀のアメリカ美術」「古代アメリカ美術」などの分野別プログラムを選択することができる。

バーチャルなページをめくる

 de Youngの教育担当ディレクターSheila Pressleyは、CNET.comのために、Collection Iconのデモを見せてくれた。スクリーン上に投影された本の隅に指先をあて、横にドラッグすることでバーチャルなページをめくった。「美しいものが欲しかった」とPressleyは言う。

 このスクリーンは確かにかなりの感動を呼ぶ。フラットパネルのテレビを最初に見たときのような驚きだ。美しくて透明で配線が要らないこのスクリーンは、まさに究極のフラットパネルスクリーン。投影をやめればガラスの間仕切りとなり、美術館がこの部屋を学生用の展示、受付、ワークショップ会場として使用する際には、目立たないように周囲に溶け込ますことができるとPressleyは述べる。

 タッチスクリーン機能のために、Propp + Guerinは、各ガラススクリーンの前面に目に見えない赤外線レーザーを流し、また動きをマッピングする技術を合わせて採用した。マッピング技術とは、手の動きをマウスの制御信号に変換するもので、Gesture Tekという会社が開発したものだ。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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