AVC Technology Japanは10月25日、マーク・ニューソン氏がデザインするデジタルプレイヤー「SN-A800」など6モデルを発表した。マーク・ニューソン氏は、日本では斬新なデザインで話題を呼んだKDDIの携帯電話「talby」のデザイナーとして知られる。
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「SN-A800」は、キリンの「氷結」販促キャンペーンとして提供しているのと同じモデルで、カラーは違うが同じデザインだ。発売は11月〜12月で、詳しい日程は未定だが、6つの新モデルのうち、一番早く発売されるという。価格は512モデルが18,800円、1GBモデルが23,800円だ。iPod nanoよりも薄い6.5mmのカード型プレイヤーで、四角いボディにハーフミラー加工の円形ディスプレイを搭載している。発表会の中でマーク・ニューソン氏は、「私にとってデザインとは品質だ。シンプルに見えるがたくさんのテクノロジーが入っている。デザインにおける固定観念にとらわれず、慣れ親しまれている○や□を使い、人間工学的にもなじむオブジェクトにした」とコメントした。
AVC Technologyは、2005年5月に日本法人を設立。同社の展開する「SIGNEO」ブランドは、日本では後発だ。2005年7月末より製品を投入したが、同社の調査によると現在の認知率は33%という。現在の国内シェアは2.5%で、「わずか5週間で国内シェア5位のポジションを獲得しており、当初の計画以上」(AVC Technology Japan COO 矢野間 也寸志氏)と自信を見せた。成功のポイントは、デザイン性の高さや幅広いラインアップにあると分析する。また、SIGNEOブランドに興味を持っている男女比率は、男性52%、女性48%と女性比率が高いことをアピールした。
同社では、使いやすさを求めるユーザーからハイエンドな機能を求めるユーザーまで、それぞれのユーザーの志向や生活シーンにあった選択肢を用意したい考えだ。現在も、MDやCDのユーザーが移行しやすいよう、コンポなどを通じてダイレクトエンコーディングできるモデルを提供しているが、この方法では現状、曲名やアーティスト名が入らない。「これらの問題を解決するエンコーティング技術を開発している。次回には発表できるかもしれない」(矢野間氏)と今後の戦略について語った。
新SIGNEOブランドの製品概要と価格、発売日などは以下の表のとおり。
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・「SN-A800」
6.5mm超薄型デザイナーズモデル。マーク・ニューソン氏がデザイン。
・「SN-H1000」
8GBコンパクトAVプレーヤー。SIGNEO初のHDD搭載機種。
・「SN-M550」
130時間の長時間再生。1日数時間程度なら、約2カ月間は充電をする必要がないという。
・「SN-F170」
SDカードにダイレクト録音できる。容量アップも手軽。メディアによってジャンル分けすることも。
・「SN-F120」
フルスペックエントリーモデル。ハーフミラーのフロントパネルにカラフルな3×3のボタンを配置。
・「SN-A250」
アクセサリープレーヤー。独特な曲線美を持つ。
このほかにも、周辺機器としてポータブルスピーカー「DockLink SN-DS10」とオーディオプレイヤーやミニコンポなどにワイヤレスで送信できる、Bluetoothトランスミッターとレシーバーのセットモデル「TransAir SN-TX10」を発表した。「DockLink SN-DS10」は、本体の上面にUSBコネクタが付いており、USBストレージデバイスのプレイヤーを差し込むと音楽が再生できる珍しいタイプの製品だ。販売時期はどちらも11月としているが、価格は未定。
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