Apple Computerがデジタルビデオ事業に参入したことは、業界に大きな影響を与えた。しかし、インターネット経由で映画を丸ごと配信する権利を求める企業が障壁に直面しているという状態は、少なくとも現時点では変わっていない。
NetflixのCEO、Reed Hastingsは先週、利用可能なコンテンツが少ないことを理由に、ビデオダウンロードサービスの開始時期を無期限に延期すると述べた。Netflixのサービスは、TiVoと組み合わせて利用できるようになると予想されていた。
ケーブル大手のComcastも、ペイパービューのモデルや、短時間コンテンツのダウンロードといった、従来のサービスよりもユーザーに受け入れられやすい映画ダウンロードサービスを提供できるよう、コンテンツ制作者との権利関係の調整を求めているところだ。現在、ペイパービューモデルなどのサービスは、DVDが販売されてから6週間目以降に利用できることになっているが、Comcastは、DVDを購入した人すべてがオンデマンドフィルムサービスにすぐにアクセスできるようにするよう映画会社に求めている。
Comcastは、すぐに新しいサービスを提供する計画はないと述べ、新しいサービスの実現は映画会社とのライセンス次第だと付け加えている。
「検討すべきアイデアはたくさんある。これもその1つだ」とComcastの広報担当Jenni Moyerは語る。「まだ議論の余地はあるが、なにも確定していない」(Moyer)
映画会社は、映画館、テレビ局、映画レンタル事業者が直接競合しないことを目的に作られたルールを作品のリリースに適用している。Comcast、Netflix、Appleなど、新しいサービスを提供しようとする企業は、映画会社各社が長年利用してきたこの仕組みに反発している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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