NetflixとTiVoは米国時間30日、共同で映画オンデマンド・サービスを開発し、ハリウッド映画の配給を確保していくための提携に合意したことを発表した。
もともと両社は緊密な関係にある。TiVo最高経営責任者(CEO)のMike RamsayはこれまでNetflixの取締役も務めてきが、利害の対立を避けるために30日付けで同職を辞任している。
Netflixの広報担当Shernaz Daverは同提携について、詳細を明らかにしなかったが、インターネット上で映画をデジタル配信するという数年がかりのプロセス達成に向けた初めの一歩になると述べた。Netflix加入者にとってインターネットのビデオオンデマンド・サービスは、DVDレンタルに代わる新たな選択肢になると同氏は述べた。同社では現在、加入者にDVDを届ける作業を郵便配達で行っている。一方のTiVoにとって、この新しい映画オンデマンド・サービスは、同社のデジタルビデオ録画サービス拡充を意味している。
「インターネットは、コンテンツ配布手段としてようやく始動し始めたところだ。映画は将来、インターネットを通して配信されるようになると考えている。われわれにはインターネットを通して映画を配信するための戦略がある。TiVoとの提携はそれに向けた第一歩だ」と、企業コミュニケーション部門の責任者としてNetflixに今週入社しばかりのDaverは述べた。
Daverはサービスの具体的な開始日について明言を避けたが、Netflixは以前、2005年末までに映画のデジタル配信を開始すると述べていた。TiVoも過去に、ビデオオンデマンド・サービスに取り組んでいると述べていた。しかし、両社とも、これらの取組みが短期間で大きな売上に結びつくことは期待していないと述べている。
TiVo関係者からは、直ちにコメントを得られなかった。
両社が提携するといううわさは、ここ何カ月もささやかれていた。両社は、資金力のあるライバル各社との競争にさらされており、新たなサービスを構築する必要があった。Netflixの事業は、BlockbusterやWal-Mart Storesを含む大手ライバルとの競争に脅かされている。デジタルビデオレコーダ(DVR)とサービスの両方を提供するTiVoも同様に、ケーブル会社からの挑戦や、DirecTVとの提携が縮小されるかもしれないという問題に直面している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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