HDD搭載SDミニコンポ「D−dock」は2機種発売する。2機種の大きな差はHDD容量とスピーカー、アンプの性能だ。HDDは、SC−SX400が40GB、SC−SX800が80GBを搭載している。PCを介さず音楽をCDからHDDに保存でき、HDDに録りためた音楽はSDカードへも転送できる。転送したSDカードは外に持ち出して「D−snap」や「SDオーディオ対応の携帯電話」などで聴ける。
80GBのHDDを搭載したSC−SX800 |
2機種ともCDからHDDへは最大8倍速で録音でき、HDDからSDへは最大12倍速で転送できる。たとえば、60分のCDの場合、HDDへは約8分で録音でき、HDDからSDへは約5分で転送できる。また、これまでの高速録音では、録音が終わるまで音楽を聴くことができなかったが、録音中もHDDに録りためた曲を再生可能だ。
40GBのHDDを搭載したSC−SX400 |
音声データを圧縮しないリニアPCM方式(LPCMモード)で、HDDへの録音が可能なので、CDと同じ品質で再生できる。また、圧縮音源の高音域を補完する「コンプレッション デジタル リ.マスター」を搭載したうえ、SDオーディオ(AAC)もAACフォーマット録音時に失われた高域信号を再現して、ハイクオリティで再生する「AAC リ.マスター」を採用した。
このほか、Gracenoteデータベースの一部がHDDに内蔵されているので、インターネットに接続しなくても楽曲のタイトル情報が取得できる。インターネットに接続すればGracenoteサーバーにアクセスして、最新のタイトル情報などを自動で取得する。また、曲の検索は、最近の再生回数の多い曲(トップから30位まで)を集めてプレイリストを自動作成する「よく聴く曲」、録音の新しい順に最大50曲まで集めてプレイリストを自動作成する「新曲」、テンポやビートなどの曲調から判断した曲の印象で“ウキウキ系”“癒し系”“切ない感じ”など7種類に自動分類されるプレイリストで選曲できる「印象選曲」の3つが用意されている。
この一方で、SDオーディオプレーヤー「D-snap」は4機種発売する。いずれも記憶媒体は搭載せずにSDカードは別売りだ。MP3、WMA、SD-Audio(AAC)ファイルの再生に対応しており、ニフティが10月31日に開始するAAC形式の音楽配信サービス「MOOCS(ムークス)」に対応している。USB2.0端子を介してPCと接続し、音楽データの転送や充電ができる。データ転送や音楽ファイルの作成は、同梱のPC用管理ソフト「SD Jukebox Ver.5.0LE」で行う。
音質については、音声データを忠実に再現する「デジタルアンプ」、圧縮録音時に失われた高音域までも補完して再現する「リ.マスター」、4つのイコライザーと4つの音質効果のクロスミックスにより16種類の音場を再現する「パーソナルサラウンド」機能を1チップのLSIに搭載した「D.SOUNDエンジン」により向上させている。
SV-SD750VとSD700は、液晶画面が7行表示で、光る大型操作ボタンにより暗い場所でも見やすい。上下方向のタッチスライドを指でなぞると、メニュー画面などがスクロールしてなめらかに操作や選択が可能だ。付属のリチウムイオン電池で約45時間連続再生できる。また、イヤホンは「ダブルドライブインサイドホン」を付属している。低域用と中高域用の2つのドライバーを採用し、それぞれ独立した音響回路を設けることにより、低域による変調歪みが低減され、中高音部がよりクリアになるという。
2機種の違いはSD750Vが、20局のプリセットFMステレオチューナーと内蔵マイクを搭載していること。ボイスレコーダーとして使用した場合のファイル形式はG.726。
SD350VとSD300は、付属のニッケル水素充電式電池で約23時間連続再生できる。イヤフォンは通常のインナーイヤフォンが同梱されている。SD350VはFMステレオチューナーと内蔵マイクを搭載し、ボイスレコーダー機能がある。
このほか、新D-snapシリーズ用のソフトケースやアクティブスピーカー、ネックストラップタイプの耳栓型イヤホン「RP-HNJ51」、ネックコードとプラグコードを巻き取れる「Wコード巻き取りメカ」を搭載した耳掛け型のヘッドホン「RP-HS103」も併せて発売される。
オプションやアクセサリーなどの新製品
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」