ヤフーは10月11日、日本国内の店舗や施設を地名や駅名などの場所を指定して検索できるサービス「Yahoo!エリア検索」(ベータ版)を公開した。
検索窓は、地名や駅名、目的地の郵便番号などの「場所」を入力する欄と、施設の名称や種類などの「キーワード」を入力する欄に分かれている。検索した場所は自動的に履歴に残るので、場所の入力欄の横にあるボタンをクリックすると履歴を表示できる。検索対象は、Yahoo!電話帳の企業情報やYahoo!グルメの飲食店情報、Yahoo!地域情報のレジャー施設、Yahoo!ムービーの映画館情報、Yahoo!ヘルスケアの病院・診療所情報など約900万件だ。
検索結果には、店舗名や施設名が地図の中心となる場所から近い順に番号付きで10件ずつ表示される。表示された店舗名や施設名にマウスポインタを合わせると、地図上の同じ番号の位置に詳細情報が吹き出しで表示される。これは、地図上の番号にマウスポインターを合わせても同様に詳細情報が表示される。また、検索結果の上部には検索した地名と関連するほかの候補地も併せて表示されるようになっている。
地図データは、「Yahoo!地図情報」と同じアルプス社のデータを利用している。しかし、Yahoo!地図情報とは違い、地図のスクロール(移動)はマウス操作で行う。地図上でドラッグすると、移動した方向に地図をスクロールでき、地図上でダブルクリックするとその位置が地図の中心になる。ヤフーとアルプスは、Yahoo!地図情報に掲載されている情報をユーザーからの投稿によって更新する実験を9月28日に始めている(関連記事)が、この実験結果もエリア検索に活かされる。
ヤフーでは、半年後、おそくても1年後をめどに正式版をリリースする予定だ。短期的には、Yahoo!トラベルの宿泊先情報を検索結果に反映させる。また、ヤフーではまだサービスを開始していないが、飲食店などの格付け情報を今後提供し、エリア検索に反映させる計画だ。
こうした地域情報サービスでは、グーグルが10月6日に地域情報サービス「Googleローカル」と地図情報サービス「Googleマップ」を統合させたばかりだ(関連記事)。ヤフーはJavaScriptとXMLを利用するいわゆるAjaxを使った地図サービスを開発していることを明らかにしている(関連記事)が、「今回のエリア検索や地図サービスを含めて、“地域情報系サービス”全体を見直して再構築や検討を進めているところだ。その中には、Yahoo!エリア検索とYahoo!地図情報を統合させるかどうかも含まれるが、ベータ版提供中に寄せられたユーザーの意見や感想を参考にしながら決めていく」としている。
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