ヤフーは、JavaScriptとXMLを利用するいわゆるAJAXを使った地図サービスを開発していることを明らかにした。同社はアカデメディアが主催する「検索会議」の会場で、このサービスのデモンストレーションを披露してみせた。
開発中の地図サービスは、地図の表示部分をマウスでドラッグしてスクロールできるもので、地図表示と航空写真とを切り替えて表示もできる。
同様のサービスは、GoogleがGoogle マップとして公開し、続いてMicrosoftがMSN Virtual Earth(日本は未対応)として公開して話題を集めた。
また、国内ではNTTレゾナントが同社のポータルサイトgooで同様の技術を使ったスクロールが可能な地図をいち早く実現している。
ヤフーが計画しているサービスは同社と「Yahoo!地図情報」に地図データを提供するアルプスが独自に開発しているものだという。デモンストレーションでは、「Yahoo!グルメ」に掲載されている飲食店の情報を地図上で掲載したり、地図の中から最寄りの駅を探し出して「Yahoo!路線情報」を使って目的地までの行き方を探索したりするなど、ヤフーが持つコンテンツやサービスと連動ができることを見せた。
さらに、航空写真のデモンストレーションではヤフーのオフィスが入っている六本木ヒルズ部分を表示し、すでに六本木ヒルズが完成した写真をみせながら、「他社に比べて新しい航空写真を使っている」とコメントした(Googleマップでは同場所の写真は六本木ヒルズは建設中となっている)。
ヤフーによればこのサービスの公開時期はいまのところ未定だという。
なお、このデモンストレーションが公開された検索会議は今回で3回目を迎えている。3回目のテーマは「Yahoo! Hacks」で、これはオライリーが米国で10月に発売を予定(日本では来春を予定)している同名の書籍から取られた。
会場では、この地図サービス以外にもYahoo! APIを使ったデモンストレーションが主催者やヤフーの社員らによって披露された。
Yahoo! APIはYahooがウェブ開発者向けに公開しているウェブサービスを実現するためのAPIで、Yahooのウェブ検索エンジンやイメージ検索などヤフーのさまざまな機能を利用できる(関連記事)。
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