MCIの株主は米国時間6日、Verizon Communicationsによる84億4000万ドルの買収提案受け入れを承認した。
本買収について、一部の投資家らは、より高い買収額を提示したQwest Communications Internationalの提案を受け入れるべきだと主張してきた。こうした抵抗があったにも関わらず、MCIの取締役会はVerizonの提案を受け入れる方針を示し、一方のQwest側も先週、買収額をさらに増やした提案を行う意思はないことを明らかにした。なお、6日の総会では、MCI株主のうちの88%が、Verizon Communicationsへの身売りに賛成票を投じた。
VerizonとMCIには、国家、州、国際レベルの承認をとりつける課題が残っており、両社は今後この作業に重点を置いていく。買収は2006年初頭に完了する見込みだ。
Verizonの会長兼CEOのIvan Seidenbergは声明のなかで「今日の株主投票で、われわれはMCIの買収完了に向けて大きく前進した。新会社を作り、大企業や政府機関を対象としたビジネスに勝ち残っていく。また、重要なインフラに投資して次世代型のマルチメディアサービスに対応した、米国内でも最新鋭のブロードバンドプラットフォームを構築する日が楽しみだ」と述べた。
Verizonの株価は6日の午前の取引で83セント安の31.15ドルまで低下した。同様にMCIも午前の取引で、1ドル57セント安の27.56ドルまで株価を下げている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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