Verizon CommunicationsによるMCIの買収交渉が最終段階を迎えており、数日内にも正式にまとまる可能性があると、The Wall Street Journalが米国時間11日に報じた。
両社の交渉は、先ごろSBC Communicationsが160億ドルでAT&Tを買収したことを受けて一気に進展した。米国時間10日には、VerizonがMCIに対して、非公式に買収の申し出を行ったとする報告も漏れ出ていた。
MCIの買収に興味を示していたのはVerizonだけではない。同紙によると、Qwest Communications Internationalは先ごろ、63億ドルでMCIに買収を申し入れていたという。
VerizonがMCIの買収の可能性を模索したのも今回が初めてではない。同社は4年ほど前にMCIの前身にあたるWorldComの買収を考えたこともあった。WorldComの元CEO、Bernard Ebbersが詐欺罪に問われている裁判に関連して行った証言によると、Verizonは2001年にWorldComに買収を申し入れたが、当時のWorldCom幹部が詐欺行為の発覚を恐れたことから、この交渉は頓挫したという。
AT&Aと同じく、MCIの長距離電話事業は過去数年間売上が減少しているが、しかしVerizonには企業顧客を多く抱えるMCIを手に入れることで利益を得られる可能性がある。Verizonはまた、MCIが国内/海外に張り巡らせたIPネットワークを利用し、既存事業のコストを削減することも可能だという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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