Apple Computerが、同社の新しい音楽プレイヤー「iPod nano」の欠陥を認め、ひび割れの影響を受けやすい液晶画面の搭載されたモデルについては無償で交換することを明らかにした。
同社の関係者はこの問題について、設計上というよりもむしろ製造上の問題であるとし、影響があるのは出荷済みのnano全体の0.1%以下だと述べた。
「この欠陥は実際に存在するが、ただしごく一部の製品でベンダー側の品質管理に問題があったことから生じたものだ。画面に欠陥のあるnanoを購入したユーザーは、AppleCare(同社の顧客サービス部門)に連絡し、無償交換を受けて欲しい」(先の関係者)
だが、この関係者によると、このスリムな新型音楽プレイヤーがこれまでのモデルよりも傷つきやすいと報じられたことと、この画面にヒビが入る問題は、別の事柄だという。いずれの問題も、Appleがフラッシュメモリベースのnanoを今月はじめに発表した直後に表面化していた。
「これまでのiPodよりも手元にあるnanoのほうが傷が付きやすい、との声が一部の顧客から寄せられている」(Apple関係者)。Appleによると、nanoは第4世代iPodと同じポリカーボネート製で、傷の問題に関する報告はそれほど多くないという。
「傷が気になるようなら、すでに多数出回っているiPod nano用のケースを利用して欲しい」(同関係者)
あるウェブサイトでこの問題に不満を訴えたnanoユーザーのMatthew Petersonは、「Appleがこの問題に真剣に対処したことを非常にうれしく思う」と述べている。
Petersonは自らのサイトで、「この問題に関するウェブサイトがつくられ、大きな話題を集めるまで、Appleが調査に乗り出さなかったことは残念だが、少なくともこれからnanoを購入しようという人は自分と同じような扱いを受けないだろう」とPeterson。「これは大きな問題だったのに、大半の人は気にしないようにしていた。傷を防ぐのに余分なお金をかけてケースを購入しなくてはならないというのでは、多くの人から不満が出るだろう」(Peterson)
なお、Appleは今年に入って、iPodの初期モデルにあったバッテリ駆動時間の問題をめぐる複数の集団代表訴訟で和解し、バッテリの問題に遭遇したユーザーに対し、クーポンなどの提供や保証の延長を申し出ている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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