AppleとMotorolaの間で明らかに繰り広げられる愛憎劇の最新章は、Motorolaトップの最新コメントを受けて、ブログコミュニティで新たな展開を見せている。業界紙のInfoWorldは、MotorolaのEd Zanderが9月23日にシリコンバレーで開催されたある会合で、iPod nanoを非難したと伝えている。それによれば、同氏は「nanoをいじってみよう。nanoが一体何をしてくれるというのか?1000もの曲を誰が聴くというのだ?」と語ったという。
この言葉を発したときのZanderは、冗談を言っているように見えた。だが、もしこれが両社間に潜む緊張状態を反映したものだとしても、驚くことはない。この2つのパートナー企業の衝突は、ZanderがまだSun Microsystemsにいた1999年にまでさかのぼる。当時Appleは、同社が財政上の困難にあった原因の一部として、Macintoshの製造に十分なほどPowerPCを生産できなかったMotorolaの実行能力を挙げていた。
今年、Appleの幹部らは、iTunes携帯「Rokr」の共同開発において怒り心頭だったといわれている。Rokrはスケジュールが遅れており、今夏のMotorolaの製品発表にも間に合っていない。さらには、今月ようやくデビューを果たしたと思えば、Appleがnanoを同じイベントで発表し、わざとMotorolaの発表を目立たなくしたと、一部では考えられている。
もしこうした状態が続くなら、次の共同プレスカンファレンスには、(仲裁人としての)レフェリーが必要になるかもしれない。
以下は、ブログコミュニティの反応だ。
「多くの予想どおり、Appleはnanoの発表をRokrとわざと同日に行うことで、Apple自身が手を引きたいと感じるようになったプロジェクトから、皆の注意をそらそうとしていたのかもしれない。Motorolaが多少なりとも動揺したのは明らかだ。特に、独占イベントだったはずが裏切られ、Appleが今年一番ホットな新製品を手前のポケットから文字通り“取り出した”ことを考えれば」(Ars Technica)
「わたしは、彼は虫の居所が悪かったのだと思っている。その第1の理由は、彼のiTunes携帯が今ひとつだったこと。第2に、Motorolaの新製品発表と同じタイミングで、Appleが新製品のiPod nanoを発表する予定だったことを知らなかったからだと確信している。これ以上の答えを想像できるかい?そうだよ、nanoだ。Mr. Jobsはあるインタビューの中で、この手の携帯電話を求める市場が、現時点で存在するとは考えていないと語っている。たとえあっても、極めて“まれ”だとね」(Walt's Corner)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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