グリーは10月5日より、携帯電話向けのソーシャルネットワーキングサービス(SNS)である「GREEモバイル」上に掲載する広告の販売を開始する。首都圏に住む20〜30代に広告ターゲットを絞った点が特徴だ。
GREEモバイルのすべてのページの上部にバナー広告を掲載する。掲載期間は1週間で、1社独占の場合の広告料金は50万円となっている。同社によれば、招待制のSNSでモバイル広告を展開するのは日本で初めてという。
GREEモバイル。サイトの上部に広告が掲載される |
GREEモバイルはSNSの「GREE」が携帯電話から利用できるサービスで、6月29日に開始した(関連記事)。7月にはPC版で利用できる機能の大部分をモバイル対応にしている(関連記事)。GREEモバイルの登録者数は明らかにしていないが、1日20万件以上のページビューがあるという。ユーザーは20代が77.6%、30代が15.9%となっており、首都圏在住者は全体の約70%を占めている。
モバイルサイトはユーザーの大半が10代であることが多いため、「購買力の高い20代にリーチできる点がGREEモバイルの強みだ。広告代理店などと話をしているが、反応は非常に良い」とグリー代表取締役副社長の山岸広太郎氏は話す。
また、GREEは友人から招待を受けないと参加できない仕組みを採っており、実名性が高く居住地や年齢、性別などのユーザー属性が正確に把握できる点も広告関係者から高い評価を得ているという。
最初の広告主もほぼ決定している。消費者金融などからも打診があるといい、「名前は出せないが大手企業でも興味を示しているところがある」(山岸氏)とのことだ。
GREEは2004年2月にサービスを開始し、現在の会員数は約23万人。PC版のGREEとモバイル版のGREEモバイルのユーザー属性比較すると、PC版では女性の比率が42.1%であるのに対してモバイル版では47.0%と高い割合を占めている。また、PC版では40代以上が4.6%、20歳未満が4.0%であるのに対して、モバイル版は20歳未満が6.6%、40代以上は0.1%未満と比較的若い傾向があるとのことだ。
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