Microsoftは米国時間19日、自社のセキュリティに関する取り組みを強化するために、ID管理技術を開発するAlacrisを買収したと発表した。
Alacris(本社:カナダ、オタワ)は、スマートカードやデジタル証明書用の認証/アクセス管理技術を提供している。Microsoftは、セキュリティ機能や信頼性を強化した「Longhorn」版Windows Serverのリリースを2007年に控え、現在その準備に追われているが、今回の買収はそうしたなかで発表された。
Alacrisは「idNexus for Microsoft」を開発した2年前から、Microsoftと提携関係にあった。
AlacrisのidNexusは、Microsoftが提供するスマートカードやPKI管理、Active Directoryなどの分野における認証サービス技術と連携するように設計されている。
Alacrisは7月に「idNexus 3.0 for Microsoft」を発表している。この製品は、カード紛失者に必要機能が全て搭載されたスマートカードを暫定的に発行したり、スマートカードに格納された電子証明書を自動更新して、カード再発行の手間を省いたりすることができるように設計されている。
MicrosoftのMike Nash(セキュリティテクノロジー部門バイスプレジデント)は、「われわれは今回の買収を通して、Windowsに搭載されたスマートカード機能の利便性や、スマートカードのライフサイクル管理を容易に実現するツールを顧客に提供したいと思っている」と声明のなかで述べている。
本買収の金銭的な条件は発表されていない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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