ロサンゼルス発--Microsoftが、ホスティング形式のソフトウェア製品ラインを拡大する計画だ。これを実現するために、同社ではサーバソフトウェアとオンラインソフトウェアの間にある敷居を低くするつもりだと、Microsoft会長のBill GatesがCNET News.comに語った。
Gatesは、Microsoftがロサンゼルスで開催中の「Professional Developers Conference」でCNET News.comのインタビューに応じ、同社が「software as a service(サービスとして提供されるソフトウェア)」の製品ラインを拡大する意向であることを明らかにした。顧客が、電子メールやポータルソフトなどのアプリケーションを利用する際に、サーバベースのソフトウェアをMicrosoftから購入するか、それとも、インターネット経由でサービスの配信を受けるかを、みずから選択できるようにしようというのが、同社の考え方である。
この考えに実現するには、Microsoftは、ソフトウェアパッケージである「Exchange Server」「SharePoint Portal Server」「Active Directory(AD)」が持つ機能を、オンラインサービスである「Hotmail」「MSN Spaces」「Passport」が持つ機能と統合する必要がある。
「Microsoftが提供するサービスの多くは、開始時点において、非常に安価である一方、機能性に欠けていた。それに対して、サーバソフトウェアは、機能が非常に豊富だ」とGatesは述べ、「われわれはADとPassport、HotmailとExchange、MSN SpacesとSharePointを組み合わせることで、顧客に豊富な機能だけでなく、サーバ製品かサービスかの選択肢を提供できるようになる」と続けた。
Microsoftは、「MSN Messenger」サービスと「Live Communications Server」用に、共通の技術基盤を既に構築している。
Microsoftは今週、APIの拡張セットを提供する予定である。これにより、ソフトウェア開発者は、MSN Searchや「Virtual Earth」などのウェブ製品と連動するウェブアプリケーションを開発できるようになる。また、同社は、「Atlas」ツールキットの初期バージョンを開発者に提供している。同ツールキットは、MSN Frameworkと呼ばれるソフトウェアを含み、ウェブ製品と連動するオンラインウェブアプリケーションのビルドを支援する設計になっている。
Gatesによると、Microsoftがホスティングするサービスの大部分は、企業顧客向けになるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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