Microsoftは、米国時間13日に予定していた今月の月例パッチリリースでWindows向けのアップデートを1件公開することになっていたが、米国時間9日になって、追加テストが必要であることを理由にこの公開を延期すると発表した。
「テストプロセスの後半に来て品質の問題が明らかになり、リリース前に新たなテストと開発作業が必要になった」と、同社は自社のウェブサイトに掲載した声明のなかで述べている。
Microsoftは前日に、Windowsに見つかった不特定数の脆弱性に対処するセキュリティパッチを米国時間13日にリリースすると公表していた。この「緊急」レベルの脆弱性は、ユーザーが何もしなくても感染を拡大する悪質なインターネットワームに悪用される可能性がある。
Microsoftでは、ユーザーが前もって計画を立てられるよう、毎月第2火曜日にパッチをリリースしている。同社はまた、ユーザーに余裕を与える意味から、第1木曜日に一部の情報を事前に公開している。
Microsoftは、このWindowsアップデートで修正予定のセキュリティバグについて、まだ詳細を明らかにしていない。セキュリティ研究者らはここ数週間、Internet Explorerにある脆弱性を複数指摘しており、なかには攻撃者によるPCの乗っ取りを可能にしてしまうものもあるという。
Microsoftは、8月に6つのセキュリティパッチをリリースした。そのなかには、Windowsに見つかった「緊急」レベルの問題に対処するパッチも3つ含まれていた。これらの欠陥のなかには、その後Zotobワームによって悪用され、世界中のWindows 2000システムを大混乱に陥れたものもあった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」