情報処理推進機構(IPA)は9月5日、2005年8月のコンピュータウイルスと不正アクセスの届出状況を発表した。
ウイルスに関しては、検出数約337万個(前月比11.0%減)、届出件数4470件(同1.5%減)と減少傾向がみられた。総検出数の約8割は18カ月連続トップで「W32/Netsky」だが、これも検出件数は約267万個と前月比5.8%の減少となっている。一方でW32/ZotobやW32/IRCbot、W32/BobaxなどWindowsの脆弱性を突いたワームの発生が複数あった。脆弱性が公開されてから5日後にはワームが発生するなど、危険性が非常に高くなっている。
不正アクセスについては、8月の届出件数と相談件数が合計84件(前月比12.5%減)で、そのうち被害があったのは35件(前月比2.9%増)だった。
また、インターネット定点観測によると、1観測点で1日あたり439の発信元から1604件の一方的なアクセスがあったことや、国内発信が増えていることなどから、国内でのボット感染が広がっていることを予測している。
IPAでは各種対策ソフトの導入やアップデートの早期実施などを促すとともに、ボット感染に対する警戒を呼びかけている。
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