セキュリティ対策企業のF-Secureによると、ある企業のなかで携帯電話ウイルスの大発生があり、深刻な被害を与えているという。企業内で携帯電話ウイルスが猛威を振るったのはこれが初めて。
F-Secureのセキュリティ専門家Patrick Runaldは米国時間30日、スカンジナビアのある企業で現地時間24日に、Commwarrior.Bが大量発生したことを明らかにした。
「携帯電話ウイルスが組織内で広まったのは今回が初めてだ。これはCommwarriorのなかでも特に厄介なバージョンで、執拗に攻撃を仕掛けてくる」(Runald)
Commwarriorは、Symbian Series 60というOSを搭載した携帯電話をターゲットにしており、Bluetoothとマルチメディアメッセージング技術(MMS)を利用して他の端末に感染する。
Commwarriorには複数の亜種が存在する。Commwarrior.Aは電話機に感染すると、午前8時から深夜0時までほかの電話機に感染しようと試みる。そして、午前7時から午前8時の間に活動の形跡を削除しようとする。
一方、Commwarrior.Bは「24時間中23時間も感染しようとしており、CommWarrior.Aよりもしつこい」とRunaldは説明する。
問題の会社では、どうも社員の1人がプログラムを開いてCommwarrior.Bに感染し、これを拡大させたようだ。
「その電話機のアドレス帳にあるすべてのアドレスに、ウイルスが送りつけられた。さらに多くの社員がこれを開いて起動し、感染が拡大した」(Runald)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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