Motorolaが待望のiTunes対応携帯電話機の発売に向けて1歩前進した。
米連邦通信委員会(FCC)のウェブサイトで米国時間17日に公開された書類によると、Motorolaは、Apple Computerのモバイル版iTunesが動作する携帯電話機の発売に関して、規制当局の承認を取り付けたという。
FCCサイトでは、「Motorola E790」というこの携帯電話機のマニュアルが公開されているが、それによるとMotorola E790では携帯電話用のiTunesが動作するほか、ステレオスピーカー、リムーバブルフラッシュメモリ、そして各種デバイスとの短距離通信用にBluetooth技術が搭載されるという。
「iTunesは、コンピュータ上で楽曲を管理し、その曲を携帯音楽プレイヤーなどに転送するためのソフトウェアアプリケーションだ」とこのマニュアルには書かれている。「iTunesを使えば、購入した楽曲を電話機にダウンロードしたり、CDやデジタル音楽を聴いたり、好きな曲のプレイリストを電話機上で作成できる」(同マニュアル)
AppleとMotorolaはこのような電話機を発売すると1年以上前から約束していたが、この計画は何度も延期されてきた。だが、MotorolaのCEOであるEd Zanderは先月、最初のiTunes対応電話機が9月末までには発売されると述べていた。
Motorolaの広報担当から、FCCのドキュメントに関するコメントを得ることはできなかった。Appleの関係者は、iTunes対応電話機が夏に出荷されるとする同社の先の声明を繰り返しただけで、詳細についてはコメントしなかった。
「先に述べたとおり、MotorolaとAppleは、数百万人の音楽愛好家が好きなiTunesの曲をMotorolaの次世代電話機に転送できるようにするための作業を進めている」(Apple関係者)
E790のマニュアルは、認可時の書類の1つとしてFCCのウェブサイトで公開された。米国で無線機器を消費者に販売する場合は、あらかじめこのような認可を受ける必要がある。この携帯電話機自体は7月に承認済みだが、iTunesの情報が同サイトで公開されたのは17日になってからだった。
この申請書類に添付された写真は発売済みのE398のもので、iTunes対応電話機もこれと同様のデザインになる可能性がある。
FCCの認可自体は、E790の発売が近いことを示すものでも、同機が必ずしも初めて市販されるiTunes対応電話機であることを示すものでもない。
FCCの認可とiTunesの機能に関する噂は、AppleInsiderやPhoneArenaをはじめ、複数のファンサイトで言及されていた。
iTunesの最新版であるiTunes 4.9には、携帯電話関連の多数の機能を参照する部分があるが、このような機能は同ソフトウェアの現行ユーザーには見えないようになっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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