ソーシャルネットワーキング、ブロギング、フォトシェアリング、インスタントメッセージの世界に新星が現れた。
Imeemは米国時間15日に、プライベートあるいは半プライベートのコミュニティ内でメッセージをやりとりしたり、写真を共有できるようにするソフトウェアをリリースした。
Imeemが参入するソーシャルネットワーキング市場は、検索大手のYahooが運営する「Yahoo! 360°」と呼ばれるブログ/ソーシャルネットワーキングサービスや、最近News Corpに買収されたMySpace.comなどが凌ぎを削る激戦市場だ。
Imeemという社名は、文化の伝達を担う遺伝子を意味する「meme(ミーム)」という単語に由来する。同社は、ユーザーに対し、自分が情報を共有したいと考えている相手を簡単に指定できる方法を提供したり、そのアクセス制御をプロバイダ企業のサーバ上ではなくデスクトップ上で実行できる技術を提供することにより、他社との差別化を図ろうとしている。
Imeemのユーザーは、自分のプロフィールやブログ、写真、インスタントメッセージを共有する範囲を、友達、友達の友達、Imeemのネットワーク上の全員、ウェブ上の全員の中から、アプリケーションごとに細かく指定できる。そして、検索エンジンには、検索者がアクセスを許可された範囲の結果しか表示されない。
また、ページによっては、下部にGoogleからの広告が表示されたり、下端にAmazon.comからのスポンサー付きリンクが表示される。
すでに多くの人々が別のサービスで友達のネットワークを築いていることから、Imeemがユーザーを勧誘し同社のサービスに乗り換えさせるのは容易なことではない。
Imeemは2人の元スタンフォード大学生が立ち上げた新興企業だが、同社のCEOを務めるDalton Caldwellは、多くの人々が特に著作権やプライバシー上の理由から所有する写真や情報へのアクセスを制限したい場合に、他サービスと並行して、Imeemのサービスを使用することになると予想している。
「われわれは(他のサービスとは)異なる問題を解決しようとしている」とCaldwellは語り、さらに「Imeemは自分の考えやブログ、写真を、家族や友人などごく少数の人々と共有したいと考えている人に訴求するだろう」と述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス