日立製作所は7月13日、無線ICタグ(RFID)「ミューチップ」を内蔵するクレジットカードサイズの「ミューチップ内蔵プラスチックカード」と、同カードの新規発行やポイントデータの追加チャージなどを行える「ミューチップカードチャージャー」を発表した。
このカードはJIS基準のJIS X 6301(1998)に準拠したクレジットカードサイズのカード。真正性保証機能や非接触アクセスといった機能を備えており、社員証や各種施設の会員カード、ポイントカード、チャージ可能なプリペイドカードなどとして使える。カード内に記録する情報はID番号だけで、各種データやポイント情報はすべてミューチップカードチャージャーに接続されたサーバで管理する。そのため、カードの紛失や盗難があっても、カードからの情報漏えいは発生せず、情報管理の安全を確保できる。
さらに、カードチャージャーは、現金の入出金を管理する金庫機能や売上集計機能などを備えている。「これまで人手で現金を管理していた場合と比べて、より安全性が高く、ランニングコストの低減も図れる」(同社)
ミューチップ内蔵プラスチックカードの価格は個別見積もりとなっており、ロット数や印刷内容によって異なる。単一デザインで固有番号を印刷した場合の概算価格は、5000枚ロット時が1枚約300円、10万枚ロット時が1枚約200円となる。「1枚当たりの価格は、従来の非接触ICカードに比べ2分の1以下」(同社)という。出荷開始は8月12日の予定。
ミューチップカードチャージャーは、2005年度下期から販売する。また、7月20日から21日に東京国際フォーラム(東京都千代田区)で開催するHITACHI uVALUEコンベンション2005にて展示する。
なお、同カードと同カードチャージャーはナムコの運営するアミューズメント施設「LEDZONE」蒲田店にて今夏より導入されることが決定している。
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