日立製作所と三菱地所設計は、日立の小型ICチップ「ミューチップ」を使ったマンション向けセキュリティシステムを共同開発した。日立が3月23日に明らかにしたもの。同システムは、入館時の認証にミューチップを組み込んだセキュリティカードを使用し、不審者の侵入を防止する。
同システムは、マンションの集合玄関を入口と出口に分けて設置、それぞれを一方通行とし、常時人が監視する防災センターを併設する。そのうえで、セキュリティカードと連動するフラッパーゲートを入口に設ける。カードリーダー部には同時入館人数を入力するテンキーも備え付け、防災センターからの監視と組み合わせることで、居住者の入館時に不審者も入ってしまう“共連れ”を防止する。
さらに、エレベーターホールの入口やエレベーター内部にもカードリーダーを取り付ける。エレベーター利用時にはカードによる認証が必要となるため、入館許可を得ていない部外者が侵入しても、上部階に行くことはできない。階段入口にもカードリーダーを設置し、ほかの階への移動を制限する。
外部からの来訪者に入館許可を与えるため、居住者宅のカメラ付き集合玄関機と連動するセキュリティカード発券機も用意する。
同システムは、三菱地所と三菱倉庫が神奈川県横浜市みなとみらい21地区で建設中のマンションM.M.TOWERS FORESISに採用される。販売開始は2005年5月の予定。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス