KDDIは3月2日、RFIDタグの読み取り機能を搭載した携帯電話の試作機を開発したことを発表した。これは業界初のものとなる。
試作機は、パッシブタグに対応したものとアクティブタグに対応したものの2種類。どちらのタイプも読み取りなどの動作をソフトウェアで制御可能。GPS機能や各種アプリケーションを用いるサービスと連携させることで、ユーザーに提供する情報の幅を広げることができるとしている。
パッシブタイプ
アクティブタイプ |
電池を搭載しないパッシブタグに対応したタイプの端末は、商品の流通履歴などのトレーサビリティ情報を参照したり、配送状況の管理を行うという使い方が考えられる。また、電池を搭載し情報を発信するアクティブタグに対応したタイプは、地下街や室内の随所に設置されたタグからの情報を受けてのナビゲーションサービスなどに活用できる。障害者向けのバリアフリー情報の配信や、危険を知らせる緊急情報の配信など、日常生活の利便性を向上させるような応用が考えられる。
試作機では、一般的な二つ折り携帯電話端末の電池パック面にアンテナユニットを搭載した形になっている。パッシブタイプは特にユニットが大きい。対応RFIDタグ仕様は、パッシブタイプがミューチップ、アクティブタイプは独自仕様となっている。
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