検索サイト「フレッシュアイ」の運営などを手がける東芝の子会社であるニューズウォッチと、NECの子会社でインターネットサービスプロバイダ(ISP)のインターネット広告を中心に取り扱う広告総代理店のサイバーウィングは6月20日、共同で7月下旬をめどにコンテンツマッチ広告事業を開始することを明らかにした。
「詳細はまだまだこれから詰めていくところだ」(ニューズウォッチ管理部)としながらも、両社の技術や強みを生かして事業展開していく方針だ。ニューズウォッチは、自然言語解析によるフィルタリングと検索技術を強みとしており、これとサイバーウィングの広告代理店網や配信技術を組み合わせる。自然言語解析によってコンテンツの文章を自動解析して、その内容を50〜100程度のカテゴリーやテーマに分類する。そして、そのカテゴリーやテーマに合わせた広告を配信する。解析するコンテンツの文章は、ブログを中心にRSSなどのフィードや通常のウェブページなど幅広く対応する見込み。
コンテンツマッチ広告を掲載するのは、当初はISPを中心に展開していく予定だが、ゆくゆくは個人のウェブサイトやブログへも広げて、アフィリエイトのようになんらかの成果に合わせて報酬を支払うことも考えている。ニューズウォッチは、フレッシュアイのほか、全国紙や専門紙など約100メディアと提携し、ビジネステーマ別に重要度の高い記事だけを電子メールなどで提供している実績があるので、これらのネットワークも活用する。また、広告は1クリックごとに広告主から30円〜80円程度を徴収するかまえだ。
なお、ニューズウォッチには東芝の他に電通や凸版印刷、三井物産が出資しており、サイバーウィングにはNECの他に大日本印刷や東急エージェンシー、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム、サイバー・コミュニケーションズ(CCI)が出資しており、これら株主の協力も不可欠だろう。
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