アルプス システム インテグレーション(ALSI)は6月14日、学校向けソフトウェア2製品を発表した。学校のPC教室で授業やテストが管理できるソフトウェア「InterCLASS」と、管理者が存在しない学校内でもネットワークの管理やIT資産管理を行えるソフトウェア「InterMANAGER」で、7月14日から発売する。
InterCLASSは、PCの操作を習熟するとともに、PCを使った授業と生徒の学力向上に結びつけるための製品だ。PCを使った小テストやアンケートを作成する機能をはじめ、その結果をリアルタイムで把握できる機能、成績のグラフ表示機能などが備わっており、生徒の学力に合わせて動的に授業内容を変更することが可能だ。科目はPCの操作関連のみならず、国語や英語、数学、科学などの授業でも利用できる。また、PCの操作については、先生のPC画面を録画し、生徒の画面上で再生することもできる。
この一方で、InterMANAGERは学校内のIT資産の管理やメンテナンスの支援、校内のネットワーク管理機能が備わったシステムだ。ボタンひとつで校内のハードウェアやソフトウェアの管理台帳が作成できるほか、PCの稼働率などの統計もとれる。また、校内ネットワークに接続されたクライアントPCの電源管理(オン、オフ、ログオン、ログオフ、再起動)や、リモート操作なども可能だ。
ALSI 代表取締役社長の大喜多晃氏は、両製品について「先生の現場の声を聞いた上で商品化したものだ」と説明する。同氏は、政府がe-Japan計画を推進した結果、学校におけるPC環境は整備されたが、まだITを活用する段階には至っていないことを指摘し、「ALSIはこれまで小学校から大学までをターゲットとしたトータル教育ソリューションを提供しており、PC教室における授業支援システムは日米あわせて約8万ライセンスの導入実績がある。こうした現場のサポートで学校におけるニーズを把握し、製品に生かしている」と述べている。
両製品は、7月14日に日米同時に発売される。日本国内での価格は、InterCLASSが生徒のPCが20台の場合で61万円から(税別)。また、InterMANAGERは95万円(税別)となる。ALSIでは、2006年3月末までに日米合わせて500システムの導入を目標としており、約5億円の売上を見込んでいる。
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