日立マクセルと三菱化学メディアは6月8日、林原生物化学研究所、三菱化学メディア、東芝の3社で共同開発した有機色素を採用し、次世代DVD規格「HD DVD」対応の「HD DVD-Rディスク」の量産試作に成功したと発表した。
記録用の次世代光ディスクでは青紫色レーザーの短波長が使用されており、従来は感度と再生耐用性を確保できる有機色素材料がなかったため、記録メディアの製造・量産技術が確立されていなかった。しかし、東芝などがHD DVD-Rディスクにおいて実用耐性がある有機色素材料を開発。これを受けて、日立マクセルと三菱化学メディアが現行DVD-Rの製造ラインで、1層15GBのHD DVD-Rディスクの試験量産に成功したというものだ。
なお、今回のHD DVD-Rディスクは現行DVDや既に発表されているHD DVDの再生専用ディスクと同じく、0.6mmディスクの2枚貼り合わせ構造を採用。これにより、現行DVD-R設備を有効に活用することができるという。
日立マクセルと三菱化学メディアは東芝などが発売を予定しているHD DVDレコーダーや記録型HD DVDドライブ搭載PCの市場投入にあわせ、来春にHD DVD-Rディスクを発売する予定だ。
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