Intelが米国時間26日に「Pentium D」プロセッサを発表したことで、PCメーカーの間では次世代PCの形についての議論が巻き起こっている。
IntelのGerald Holzhammer(デジタルホームグループ担当バイスプレジデント)は、新しいデュアルコアチップについて、PCメーカーでは同チップを採用することで、標準のタワー型デザインを超える新しい形状と機能を生み出すことが可能になると述べた。
「10年前のインターネットと同じとまでは言わないが、Pentium Dには似たような期待を抱くことができる」とHolzhammerは同日の発表イベントで述べた。
Holzhammerによると、Pentiumプロセッサを使ったシステムの70パーセントは標準のボックス型システムで、その次に多いのがノートPCだという。しかし、メディアセンターPCや高性能ゲーム機などを含む新しいカテゴリの割合が、今はまだ小さいが、次第に大きくなっていることをHolzhammerは強調した。
Holzhammerは、これら新しいカテゴリについて、「初めてPCがリビングルームに進出しつつある」と述べ、「この点で、これらのPCはサーバとほぼ同じ機能を持ち、複数のタスクを管理できなくてはならない」と付け加えた。
Holzhammerは、Intelがハードウェアベンダーの要望に答える機能をPentium Dシリーズに追加したとしている。そのなかには、仕様が異なる2種類のRAIDストレージ、高品位オーディオ、そして次期Windows「Longhorn」での改良点をサポートするグラフィックスエンジンなどがある。
一方、PCメーカーも、IntelのデュアルコアPentiumの開発計画に足並みを揃えている。
Dellは、新しい「Dimension 9100」を発表したが、この製品はOSとして「Microsoft Windows XP Media Center Edition 2005」を搭載している。また、ゲームおよびマルチメディアの使用を主な目的とし設計された同社のデスクトップ「Dimension XPS Gen5」に、500GバイトのSerial ATA 2ハードディスクを搭載したことも発表した。
一方、HPでも、ネットワーク機能を装備した「Media Center PC m7100y」を、「HP Pavilion d4100y」「Compaq dc7600」シリーズのビジネス向けデスクトップ、「HP xw4300」ワークステーションと共に発表した。
Lenovoは、ハイエンドユーザおよび中小企業向けデスクトップPC「ThinkCentre M52」と「ThinkCentre A52」を6月に出荷する予定だ。
Intel自体も長年にわたって、次世代PCのコンセプトに沿ったチップの設計を続けてきた。同社の次世代PC分野へ主な進出例としては、ミニタワーや「Florence Digital Home」デスクトップなどのデザインなどがある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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