Intelが、個人/ビジネスユーザー向けのデスクトップPC用に新たに設計したデュアルコアプロセッサ「Pentium D」とこれに対応するチップセットをまもなく発売する。
米国時間26日にリリースされる同チップは、4月に発表された「Pentium 4 Extreme Edition」に続く2つめのデュアルコアPentiumとなる。今回出されるデスクトップ用Pentiumは、動作速度がそれぞれ3.2GHz、3GHz、2.8GHzの3モデルで、いずれも800シリーズという新しいモデルナンバーの製品となる。
新しいチップとチップセットは、Intelの「Professional Business Platform(PBP)」の一部となるもの。PBPとは、同社が進める「製品のプラットフォーム化」の1つとして発表されていたもの。同社では、単にチップの動作速度だけを売り込む代わりに、全体的な性能の高さを打ち出し、さらにチップに対応する技術を組み合わせて販売する取り組みを進めている。
新チップに対応する2つのチップセット「955X」と「945G」は、無線ネットワーク接続、VoIP、高品位(HD)表示などさまざまな機能を搭載し、セキュリティ面も強化されている。Intelでは顧客からの要望に基づいて、これらの機能を追加したと説明している。
このチップセットは当初、低速なPentium D製品に加え、まもなく登場する同社の主要なプロセッサにも対応するよう設計されている。まもなく登場するプロセッサのほうは、ハイパースレッディング技術をサポートするものになる。
Intelは米国時間26日夜に、サンフランシスコで、報道陣やアナリスト向けのイベントを開くことになっている。同社はこのイベントのなかで、中小企業や、デジタルリビングルームの構築を進める消費者に対して、同社の技術が提供できるメリットを大々的に発表する。Intelは、このイベントの具体的な内容についてはコメントを控えている。
このイベントにはDell、Gateway、Hewlett-Packard(HP)、Lenovoなどのコンピュータメーカー各社も参加する。この発表に詳しい情報筋によると、4社はいずれも新チップセットを採用した製品を月末までに出荷するという。
2種類のチップセットのうち、955Xのほうは、ワークステーションやゲームマシンなどの高性能システム用に設計されており、最大で8GバイトのDDR2メモリが搭載可能で、GPU用に16倍速PCI Expressをサポートする。
もう1つの945Gは、エンハンスドビデオ/オーディオを処理するマルチメディアプラットフォームを視野に入れた製品で、IntelのActive Management Technology(IAMT)を初めて搭載する。これは、停電やシステムのリビルド時にチップの一部を独立したサービス用プロセッサとして利用可能にするもので、たとえば企業ユーザーの場合、この技術を利用して電源が切れているPCでもシステム管理者がネットワークに接続できるようになるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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