インテルは1月12日、2005年の経営方針説明会にて、デジタルホーム構想の現状を語るとともに、デジタルホームの中心的な役目を果たすとするエンターテインメントPC(EPC)のデモを行った。
説明にあたったのは、米Intel副社長 兼 デスクトッププラットフォーム事業本部長のビル・スー氏。スー氏は、同社がデジタルホームに向けた取り組みに今後も注力すると述べ、「魅力的なPCプラットフォームを提供することで、さまざまなデバイスを使ってあらゆるコンテンツがどこでも視聴可能になる」とした。
なかでもインテルが注力するのは、EPCの実現だ。インターネットで映画を見つつ、裏番組を録画したり、別の部屋にあるPCに音楽配信を行ったり、ネットワークでつながれた家庭内のPCがさまざまなエンターテインメント機能を同時に果たすというもの。EPCの実現に貢献するのが、インテルのスレッド並列処理技術だという。
インテルでは、すでに2002年よりサーバおよびデスクトップ用製品にハイパースレッディング技術を採用し、スレッドの並列処理が実現できるようになっているが、今後並列処理をさらに高度化したデュアルコア、マルチコア技術を推進していくという。
デュアルコアが搭載されたEPCデモ機 |
デュアルコアは、1つのプロセッサ内で独立した動作をする2つのコアを搭載するもので、すべての分野に向けた製品で量産を予定しているという。将来的には1つのプロセッサで2つ以上のコアを搭載するマルチコアを実現し、プロセッサレベルでの並列処理を推進するという。
デモでは、デュアルコア搭載で、複数のエンターテインメント処理を同時にストレスなく行うことができるEPCが披露された。スー氏は、「マルチタスク性能が向上し、マルチメディアアプリケーションをよりよい環境で楽しむことができるとともに、複数のユーザーが同時に別のアプリケーションを利用することもできる」とEPCをアピールした。
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